虚無より愛をこめて
『伊//藤/計//劃//トリ//ビ/ュート』
伊藤計劃3部作読んだし、屍者の帝国トリビュートの方で宮部みゆきさんとかも書いてるし、読んでみよう♪と言うわけで、伊藤計劃トリビュートの方、先に読みました。
最初結構な分厚さに、うっ(*_*;読めるかな?と心配になりましたが、スラスラ読めました。
一人一人作風も違うし、屍者の帝国の世界観だったり、ハーモニーな世界だったり、全然違ったり、SF、だったり、虐殺器官のようなバイオレンスだったりで、盛りだくさんな短・中編集でした。
全部よかったけど、好きになったやつの感想!
『仮/想//の/在/処/』伏/見/完
双子の姉は体を持たないAIで、人の記憶によってのみ、生きる存在だった。
ハーモニーの世界観のような、近未来な世界の話で、昔ゲームであった首しかない少女を育てるゲームをなんか思い出してしまいました。
進化したら、初音ミクみたいに3Dになる感じ?
3Dにするには、すごいお金がかかるというのもシビアな話でした。
私、ハーモニーのような世界観が好きみたいです。
綺麗なんだけと、歪んでる世界、あらゆる記憶を残し、生きたことを証明したい人々、そして百合。
これ読んで、私、百合もいけたのか??と困惑しました。
最後もハーモニーみたいな感じなんですが、ハーモニーよりは救いがあるような気もしました。
『ノットワンダフルワールズ』王城夕紀
知ってる人には盛大な最後のネタバレ?かも。
パラノイアやんけ!
いつかコンピューターは、狂っている!とかいって、身内で争いだすな。
『フラ/ン/ケン/シ/ュタイ~屍者/の/簒奪』伴/名 //練
このトリビュートの中で私、1番好きです。伴名さんもっと作品書いて!
映像化してほしいとなりました。
タイトル通りこちらは、屍者の帝国の世界観のなか、切り裂きジャックとナイチンゲールの魂をかけた出会いと闘いの話です。
屍者の帝国の映画版予告に21グラムの魂というセリフがあったと思うのですが、切り裂きジャックの過去回想から始まるこの話は、21グラムの魂について追い求め、回答にいたったナイチンゲールと、それを命をかけて証明しようとするジャックの愛?の物語なんですよ!!o(^o^)o
屍者の帝国で、この二人をワトソンとフライデーに当てはめたら、ROMY さんもはまってくれるかも?!
最後らへんが、すごい好きでした。
ナイチンゲールに必死に近づこうとするジャック。
ナイチンゲールの行動原理を与えたのは、ジャックで。
ナイチンゲールは、救われたのかな?
と、結構なネタバレしてしまいましたが、久々にこの話好き❤となった本でした。