本を書くことが生きること
『晩年』太宰治
ビブリアみたあと、さっそく読んでましたー。
あとで気づいたのですが、短編集なので話が繋がってなかった。
ビブリアで繋がってる長編と勘違いしてしまって、必死に繋げようとしてしまいましたよ。
ただ、自伝的作品でもあるので、太宰の幼少期、青年期、とみれば、長編と考えてもいいのかも?
解説で、自分の存在を消すために書いたこの作品が、あれも書きたい、これも書きたいという、生への執着に繋がったというようなこと書いていて、小説を書くことが太宰治の生きる理由だったのだなーと、書けなくなったから身をなげちゃったのかなーと、心に残る短編集でした。
特に好きなのに他の人には照れ臭くて言えないマセガキな時の初恋の女の子の話と、身を投げて自分だけ助かった病院での話が印象的でした。
あと、物語りなのに、作者の心情が途中入ってくる話とか。
作者の語りのせいで物語に入っていけんやろーが!となりました。
ウジウジしてる話もたくさん書いてますが、作家として安定していたときに書いていた、走れメロスとか、他の作品ももありますので、また機会があったら読んでみよ。