SAKUの日記

アニメ、イベントの感想と日常日記です

タマゴが先か鶏が先か

新幹線の中で一気読みして、帰宅中にこのお話はいい話?暗い話?アメリカざまぁなお話?と考えてしまった話でございました。

虐殺器官伊藤計劃です。

ROMYさんが言うように映像化したら、グロそうですね。

ストーリーは、個人認証システムというシステムで常に認証を強いられる世界になった近未来?で様々な国で虐殺を先導しているポールという人間をアメリカ政府の命を受け暗殺するために主人公クラヴィス・シェパードが、、そのポールという人物にせまりながら、自らの母親との記憶を追想しながら、追っていく話です。

ポールを追う内に、ポールの浮気相手であり言語学者のルツィアと出会う。

彼女と話す内にシェパードは、母の生命維持を止めてしまったこと、今までたくさんの命令で人を暗殺してきたのに、母を自分の意志で止めてしまったことを懺悔します。

彼女に許してもらいたい、あなたは大丈夫と言ってもらいたい一身でポールとルツィアの後を追う。

この物語のポールとクラヴィスは簡単に人の命をうばいます。涙もみせず、淡々と虐殺器官という言語で、虐殺器官というのは音楽みたいだなっと思いました、聞くだけで狂っていく感じ。

たくさんの人の命をうばったから、自分はその責任をおうつもりだっていっても、奪われたほうはたまったもんじゃないな~と思いました。

結局のところ、この人たちは自分の愛した人を奪われて世界とともに心中したいだけなんだなとも思いました。

最後にクラヴィスの同僚の妻子もち(ちっ)のウィリアムズが加わって強くそう思いましたね。

最後はなるほど・・。と終末観ただようエンディングでしたが、どっかのレビューでこの結末じゃないと考えられないと書いていて確かにさわやかに、明日も生きるか!!とはならない、おう・・・そうきたかとちょっとびっくりでしたが、納得のエンディングでした。

色々考えさせられるし、設定やらも面白かったです。次はハーモニー読むぜ!!