ゴースト///ルール
『屍者の帝国』読み終わりましたん♪
この本を読んでいたときずっと、ボカロ曲「ゴーストルール」を聞いていたので、イメージソングになってしまった。
感想を書こうとしても、色々な要素がありまして、ROMYさんが言うように難解でした。
まず円城作品をみるのが、この本が初めてだったので、伊藤さんのプロットを書き連らねてるだけでは?と思ったりもしました。
あとで、レビューをみたりしてると主役の名前がワトソンとかカラマーゾフとか、色んな本のオマージュらしいのですが。
私としてはオマージュだとかは、分からなかったです。
名前は一緒なんですが、役割やらキャラクターが違うといいますか。でも微妙につながっているというか。
地球に天人は、いませんよ!という感じですかね?
前半は世界観になれるのに、大変でしたが、魂がない死体を労働につかうっていうのはなんと、まぁ。
ロボットじゃダメなの?と思ってしまいましたが、ロボットが発展しなかった世界ということで、ロボット三原則がゾンビ三原則になっていました。これ、書いていて今、わかりました。難解な話だなぁ~。
まぁ、色々な要素はちりばめられているのですが、後半は怒濤の展開でしたね。
伊藤さんの3部作の主題。
魂とはどこにあるのか?
人間とは何をもってして人間なのか?という問いにこの作品は答えがなかったのが、悔やまれます。
ハーモニクスのことも、一行だけでてた気がするので、やっぱりハーモニー以降の世界なのかなぁ?
冒険活劇、ゼロ・ワンの愛する人を探す恋愛劇、ゾンビ萌え。
色々な見方のできる話でした。
ゼロ・ワンに関してはひとりぼっちは寂しいもんな。という感じ?
この人達、いつも世界を巻き込んで好きな人を追ったり、倒したりしてるなぁ~
キャラクターとして気になったのは、フライデーですね。
書記係なんですが、主人公のそばに常にいる自分では思考しないゾンビだったけど・・・?
もし、最初から心を持っていたと考えるなら、結構萌える展開かも。
フライデー視点もみたかったな。
特に私は誰だ?的な問いかけをワトソンがフライデーに問いかけるとこで、フライデーは答えない、答えるすべをもたないというのが印象的で。
映画ではフライデーとワトソンの関係がちょっと違うみたいなので、今度みてみよう。
映画先にみた方がよかったかも~と後悔しました。
最後の円城さんのあとがきには、ちょっとウルっときてしまいました。
伊藤さんはどんな作品にもありがとうといいたいととある方の解説で書いていたそうです。
批判でも、賞賛でもなんでも読んでくれたこと、見てくれたこと、を。
ありがとうって、素敵な言葉ですよ。
3作みましたが、私はハーモニーが1番分かりやすく、面白かったです。
素敵な本をありがとう